紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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  メールマガジン 第35号

   (2011年2月19日号)

紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク
 
 会員の皆様へ
 
 日頃、当ホームページをご覧いただきありがとうございます。メールマガジン第35
号(2011年2月19日号)をお届けします。
 
 今年は日本海側は豪雪で、これも日本海の水温が高く多量の水蒸気を供給するためのようで、必ずしも地球温暖化に矛盾した現象ではないようです。
 
  今週末から、いよいよ花粉が飛び始めるようです。杉の木を見ると例年になく赤っぽく、杉の実が満載のようです。これも昨夏が猛暑だった影響のようです。身近なところから、温暖化の影響が出ているようです。
 
 さて、昨年9月以来のメールマガジンですが、年も明け、2月半ばを過ぎてしまいましたが、本年もよろしくお願い致します。
 
 平成22年度から始まりました農林水産省の産学連携支援事業でコーディネーターというお役目を得て結構忙しく、ホームページの更新も昨年の秋以降、回数が目に見えて少なくなってしまいましたが、今後も粘り強く続けていきたいと思っています。
  
 さて、前号(34号:9月11日)以降に掲載した記事について解説します。記事の内容は次の通りです。
 
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1)新年のご挨拶を掲載
2)「片田・野田のため池群の自然・文化・催し」に下記を追加
   @三重県立博物館生きものグループの自然観察会
   A片田公民館講座「片田の自然 大発見」 
3)「害虫防除の常識」に
    「害虫の発育と有効積算温度の法則」を追加
4)「里地・里山における生物多様性とその利用について」を掲載
5)地域興しに役立つ情報欄を設け、「徳島県上勝町のつまものビジネス」を掲載
6)メールマガジン第33号(7月日号)を掲載
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1)新年のご挨拶
 新年のご挨拶では、日本の地方の将来を憂えて、膨大な数の団塊の世代の力に期待することを少し書きましたが、自分に対する叱咤激励も含めての思いと受けとめてください。
 
2011年、新年のご挨拶
 
 
2)「片田・野田のため池群の自然・文化・催し」に下記を追加
 
   @三重県立博物館生きものグループの自然観察会
 
 昨年、片田・野田のため池群が、農林水産省の「ため池百選」に選定されました。この場所で、三重県立博物館の生きものグループが、一昨年に続いて昨年も、9月18日に昆虫採集や生きもの観察を行いました。筆者も、生きものグループの一員として参加しました。
 緑の水辺環境を、小学生たち、付き添いの親、趣味の年配の方々と巡りました。採集した昆虫は、I学芸員や昆虫に詳しいHさんの指導の下に、標本となりました。筆者は、このため池群での2006年から2007年の調査で、24種類のトンボ類を確認していましたので、今回の観察会には新しい種が採れないかということも期待しながら参加しました。「ホソミオツネントンボ」というイトトンボが新たに確認されました(写真)。これで25種が確認されたことになります。この辺りにはカスミサンショウウオなど珍しい動物もいるそうなので、昆虫以外にも目を向けていきたいと思っています。ミサゴが上空を舞っていました(写真)。
 
三重県立博物館生きものグループの自然観察会
 
   A片田公民館講座「片田の自然 大発見!」
 
 「ため池百選」に関連して、「片田ため池群」を推薦されたAさんの尽力で、地元の片田公民館で「片田の自然」をテーマに、公開講座が開かれました。片田丘陵の植物、魚、鳥、昆虫についての講演がそれぞれの専門家からあり、地元の人たち20〜30人が熱心に聴きました。筆者は、ため池百選の推薦者としてパネルディスカッションのパネラーとして参加しましたが、その際に、持参したビラの内容を本ホームぺージにも載せました。
 
講演会の内容   講演会案内のビラ   筆者が持参したビラの内容
 
 
3)害虫防除の常識
 
  「害虫の発育と有効積算温度の法則」を追加  
 
 「害虫防除の常識」の「害虫の発生状況の調査法と予測法のところで、発生時期の予測には欠かせない、昆虫の発育と有効積算温度の法則について書きました。専門家にとっては常識的なことですが、新規に農業に参入した方々にとっては、次の世代の害虫はいつ頃発生するのかということに高い関心が有るのではないでしょうか。そこで、予測の基礎となる考え方について書きましたが、少しでも興味を広げ、理解が深まればと思っています。
 
「害虫の発育と有効積算温度の法則」を追加
 
4)「里地・里山における生物多様性とその利用について」を掲載
 
 昨年10月に、名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されました。その結果、2つの議定書(遺伝子組換え生物の国境を越える移動によって生じた生物多様性に対する損害に対する責任と賠償を定めた名古屋・クアラルンプール補足議定書、および遺伝資源へのアクセスと利益配分を定めた名古屋議定書)、2020年に向けた生物多様性保全の目標を定めた「愛知ターゲット」、里山の持続的利用を目指す「SATOYAMAイニシアチブ」のスタートとその実施機関である「SATOYAMAイニシアチブ国際パートナーシップ」の発足などが決まりました。当初、先進国と開発途上国との対立などで「議定書」の採択が危ぶまれていましたが、関係者の努力により成功裏に終了しました。
 
 下記の文章は、COP10の始まる前に、筆者がコーディネーターを務める東海地域生物系先端技術研究会の情報誌中の「時の話題」に書かせてもらったものを掲載しました。
 
 わが国の里山は、農業の近代化による化学肥料化、家庭の化石燃料化、プラスチック製品の普及等によって、里山の雑木や竹、ススキやカヤ、落ち葉が使われなくなり、人手が入らなくなり、荒れるにまかす形のところが多い状態となっています。NPO、市民団体、小企業等がごく一部の里山を管理し、資源を利用しているに過ぎません。里山の保全のためには、ボランティア的にではなく、それらの資源を活用して人件費や収益を生みださなければ、持続的利用には至らないのではないかという問題意識で書いてみました。 
 
里地里山における生物多様性保全とその利用について
 
5)地域興しに役立つ情報
  
  「徳島県上勝町のつまものビジネス」を掲載
 
 第34号に「地域興しに役立つ情報」という枠組みだけをホームページ上に作りましたが、今回、まず初めに、全国的に有名な徳島県上勝町の料理の飾りに使う「つまもの」をビジネスとして産地化したすばらしい取組みについて紹介しました。
 
地域興しに役立つ情報
 
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(2011年2月19日;主宰者記)

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